停止後の移行確認
OpenAI Assistants APIは2026年8月26日に停止済み:停止後に確認する7項目
2026年8月26日に停止したAssistants APIからResponses API / Conversations APIへ移る際の確認項目。
30秒要約
OpenAIの公式Deprecationsページは、Assistants APIが2026年8月26日に正式に停止したとし、代替としてResponses APIとConversations APIを示している。公式移行ガイドでは、Assistants、Threads、Runs、Run stepsの対応先を、それぞれPrompts、Conversations、Responses、Itemsとして整理している。
ただし、古いAssistantを別オブジェクトへ置き換えるだけでは終わらない。現行の公式ガイドは、新しい会話をConversations/Responsesで開始し、過去履歴が必要ならアプリケーション側に保存済みのmessageを使うよう案内している。停止後はAssistants APIからThread messageを取得する呼出しも使えないと明記された。また、移行ガイド中に登場する再利用Promptオブジェクトも2026年11月30日に停止予定である。長く使う実装では、公式のPrompt移行ガイドに従い、構成内容をアプリケーションコード側で管理する経路も同時に検討したい。
誰が確認すべきか
- API呼出しに /v1/assistants、/v1/threads またはThread Runを使っている
- Assistant IDやThread IDをDB、環境変数、ジョブ定義へ保存している
- File Search、Code Interpreter、独自function callをRunの状態遷移に結び付けている
- 障害対応手順がRun、Run step、required_action等の旧概念を前提にしている
Chat Completions APIだけを使う構成を、Assistants API停止の対象だと推定してはいけない。実際のエンドポイント、SDK呼出し、保存IDを確認して判定する。
変わる対応関係
| 旧構成 | 公式移行ガイド上の新構成 | 実務上の確認 |
|---|---|---|
| Assistants | 構成をResponses側で利用 | model、instructions、tools、出力形式を棚卸し |
| Threads | Conversations | 新規会話の切替と、必要な旧履歴の移行方針を分ける |
| Runs | Responses | 同期・非同期、ポーリング、失敗、キャンセルを再試験 |
| Run steps | Items | message、tool call、tool outputの監査・保存形式を再設計 |
停止後チェックリスト
1. 旧API依存と停止後の失敗を特定する
- SDKの beta.assistants、beta.threads、threads.runs 呼出しをコード検索した
- 既存の実行ログやトレースで、2026年8月26日以降の失敗・停止状態を確認した
- バッチ、管理画面、障害時スクリプト、検証環境も確認した
- 「コードに残っている」と「本番で使っている」を分けて記録した
2. 受入れ基準を先に固定する
- 代表入力、期待出力、構造化出力、tool call、エラーの検証セットを保存した
- 会話継続、長い履歴、ファイル検索、コード実行を使う場合は個別ケースを用意した
- 正答率だけでなく、費用、待ち時間、失敗率、重複作用も比較する
3. 構成を短命な移行先へ固定しない
Assistants移行ガイドには、Assistantのinstructionsとtoolsを再利用Promptとして扱う説明がある。一方、現行Deprecationsページは再利用Promptとv1/promptsを2026年11月30日に停止予定とし、Prompt移行ガイドは内容をアプリケーションコードへ移すよう案内する。
- instructions、tool schema、出力schema、既定値を版管理できる形で退避した
- 再利用Promptを経由する場合も11月30日までの二重移行を計画した
- 秘密値をprompt、ソース、ログへ埋め込まない
4. 新しい会話から先に切り替える
現行の公式ガイドは、停止後はAssistants APIのThread message取得呼出しが動かないため、過去履歴が必要ならアプリケーション側に保存済みのmessageを使うよう案内する。全履歴を無条件に複製せず、次を分ける。
- 新規会話をConversations/Responsesへ送る
- 継続中会話の必要性、保存期限、利用者への影響を確認する
- 保存済み履歴を移す場合は順序、role、text/image、tool結果の対応を検証する
- 不要な履歴を「移行だから」という理由だけで複製しない
5. tool loopと副作用を再試験する
- tool call IDとtool outputの対応が一意である
- タイムアウト後の再試行が注文、送信、更新等を重複させない
- 許可されないtool、引数、対象をローカルで拒否する
- 旧Run状態に依存した監視・警報を新しいResponse状態へ更新した
6. データ保持と削除を別課題として扱う
- Thread、Assistant、File、Vector Store等の所有者と保持根拠を確認した
- 移行成功前に正本データを削除しない
- 移行後も不要な旧データを無期限に残すと決め付けない
- 契約、組織設定、Zero Data Retention等、自分の条件を公式資料と管理画面で確認する
7. 切替と戻し方を観測可能にする
- 小さい利用割合で新経路を試す
- 旧・新の結果差、費用、待ち時間、tool失敗を同じ窓で比較する
- 停止済みの旧APIへ戻すことを前提にせず、新経路の停止・切戻し境界を決める
- 新経路が不合格なら新しい副作用を止め、手動確認へ切り替える
不明・確認が必要なこと
- 公式ページで確認したのは停止日であり、停止時刻とタイムゾーンは確認できていない。
- 「Responses APIへ変更すれば同じ挙動になる」とは確認できない。各アプリのtool、履歴、権限、費用、待ち時間は個別試験が必要である。
- 契約、保存設定、使用モデル、利用地域に固有の条件はこの記事から判断できない。
- 停止済み表示、推奨代替、Promptの予定は今後も更新され得る。利用時と実施直前に公式資料を再確認する。
公式一次資料
- OpenAI API Deprecations
https://developers.openai.com/api/docs/deprecations
- OpenAI Assistants migration guide
https://developers.openai.com/api/docs/assistants/migration
- OpenAI prompt object migration guide
https://developers.openai.com/api/docs/guides/prompting/migrate-from-prompt-object
境界
この記事は公開された公式情報の観測と一般的な確認項目の整理であり、個別の契約、法律、セキュリティ、データ保護または移行設計の助言ではない。実際の契約、管理画面、通知、現行ドキュメント、テスト結果を優先する。誤りや後日の変更は、旧記録を消さず訂正履歴として接続する。
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